いままでのおはなし
ポロンは、やまのどうぶつたちとともだちになりました。けれど、きつねのごんすけだけははらをたてました。
きつねのごんすけは、ポロンをだまして、もりのほらあなへとじこめました。うえから、おもいいしのふたをしました。
「どうだい、ポロンはあなにとじこめたぞ。わしはやっぱりえらいだろう。はははは…。」
きつねはいばって、みんなにいいました。
ポロンは、くろいふかい、あなのなかへおちていきました。さっく、さっく、どこかで、しゃべるで、つちをほるおとがします。
どすーん。「あいたっ。」
ポロンはふいに、もぐらのおとうさんのせなかにおちかかりました。
「ごめんなさい、おじさん。」
「いいんだよ、いいんだよ。なんとかわいいぼっちゃんだ。」
もぐらのおとうさんはポロンをおうちへつれていきました。
となりは、かえるさんのおうちです。
みんなあったかいふゆごもり。
"こんこんこなゆき、おおきなこさむ、ふゆはおいらの、おやどにかぎる"
すてきなポロンのたてごとにあわせて、みんなたのしくうたいます。
もりはおおゆきでした。りすのきょうだいは、ふるえていました。
「あっ、うたがきこえる。」
りすのラアリンとサアリンは、きのほらあなをかけおりました。つちのそこのみちをいくと、ぱったり、きつねのいえのまえにでてしまいました。
(続く)
もんだい
一、ポロンはあなのなかへおちてから、だれにたすけられましたか。
二、もぐらやかえるは、ポロンとどんなふうにくらしましたか。