宇宙人のヘルメットの巻

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スーパーマンになった豚君の巻 宇宙人のヘルメットの巻  


登場キャラクター

宇宙人の円盤を発見するや否や、ビームを放ち…。
パンダ君(宇宙人)
宇宙人が置いたヘルメットをかぶったために大変な目に遭う。
宇宙人
突然円盤に乗って地球へやって来た2人組。どことなくペンギンに似ている。手下を得るべくパンダ君を洗脳の標的と定めるが…。
いの一番に円盤の姿を認める。

あらすじ

物憂げな顔をして、歌を口遊みながらとぼとぼと道を歩くパンダ君。
すると突然、上空に謎の円盤が現れた。
円盤は人気のない森の中へ着陸。中からペンギンに似た2人の宇宙人が姿を見せる。
彼らは特殊なヘルメットを使い、付近にいたパンダ君を操り手下にしようと企んでいた。
道端の上に置かれたヘルメットを珍しがったパンダ君は、それをかぶってしまう。
目論見通りに事が運びほくそ笑む宇宙人は、リモコンから電波を発信し、ヘルメットの力でパンダ君を操り始める。
訳も分からず、家屋を持ち上げ暴走するパンダ君。その様子を訝しげに眺めるポロン。円盤が怪しいと見込み、上空へ飛び去ろうとする円盤をビームで爆破した。
同時にヘルメットも消滅し、我に返るパンダ君。ポロンは彼に宇宙人に操られていた事を説明する。
そして、「道に捨ててある変な物は拾わない方がいい」と説教するのであった。

全台詞

...


使用楽曲

Music A 7 - Jean-Jacques Perrey

エピソード所見(教訓・ツッコミ等)

第二の『宇宙人』お出ましでございの巻。

長らく続いたmorikawa氏提供『星の子ポロン』大量発掘シリーズ。
その大トリを飾る今作でこのような衝撃展開が待ち伏せていたとは誰が予期していたであろうか。え゛ぇ~不意打ちってのは苦手ですぅー

未知との遭遇はもうたくさんの巻

yee~ここで主人公・ポロンちゃんの設定についておさらいしましょう。

地球の楽しいきれいな森に、宇宙の彼方から円盤に乗ってやってきた小さな宇宙人の子ども・ポロン。
(「TVアニメ25年史」アニメージュ編集部編 より引用)

そう、何を隠そう…というか隠すまでもなく、ポロンも元来「宇宙からやって来た異星人」として生み出されたキャラクターなのだ。
ポロン以外にれっきとした「宇宙人」が本編で描かれたのも、作中で「宇宙人」という概念が持ち出されたのも、全78回(156話)発掘エピソード史上今話が初となる。

この宇宙人、見た目はペンギンのような、はたまた絵描き歌のコックさんのような…いずれにせよ、ポロンとは似ても似つかぬ形貌をしている事から、同胞であるとは考えにくい(そもそもポロンも何の躊躇いもなく宇宙人を殺戮している)。ただし、形状は少し異なるが一本毛が生えているという共通点は見られる。
『ポロン』放送開始から10年前(1964年6月)に誕生した、藤子不二雄の漫画作品『オバケのQ太郎』の主人公・Q太郎をモデルにしたのでは?とする説もある。

案内役である筈が淡々とした語り口で視聴者を度々置いてけぼりにしてきたナレーションも、さも当然のように円盤が出現する様を実況している。
さながら「これは花の信号機です」と明らかに非現実的な対象物を事も無げに解説するようである。

大仏が喋り木馬も走り回り煙すら生きて暴れるような「テレビがおかしい」と疑りたくなる世界を見届けて来たポロニスト達。
だが、ニコニコ動画上のコメントをご覧頂ければお分かりの通り、そんな彼らとて正真正銘「宇宙人」を見せつけられては驚愕を隠し切る事は容易ではなかった。

「ポロン」という異星生命体を出しておきながら、全く異なるタイプの異星人を何の前触れもなく登場させるというのもある意味挑戦的であったと言えよう。

ガバガバガバっとな洗脳計画

宇宙人らが地球にやって来た目的は、どうやら地球の動物をヘルメットで洗脳し服従させるというもののようだ。

その作戦も回りくどい上に雑。
如何にも「怪しい電波をゆんゆん走らせます代」と言わんばかりに物騒なアンテナの付いたヘルメットを何の躊躇いもなく被るパンダ君もパンダ君だが…。
というか美味そうなキノコじゃあるまいし、道端にヘルメットがあるのはそんなに凄い事なのか?

SFでありがちな侵略者による地球征服を想起させるが、このスケールの小ささではその野望も霧散に終わるのは必然的だろう。第一、円盤を一発で爆破するチートビームの使い手が一足お先に棲み着いている時点で尚更無謀な話である。

声がおかしいの巻

パンダ君の異変に気付き参上したポロン。だが、何か様子がおかしい。いやおかしいのは毎度の事だが。それは「声」である。

ご存知の通り、ポロンが発する独特の甲高いだみ声は、野沢雅子氏が演じて来た。ところが、パンダ君の様子を窺ってから円盤を発見するまでの間の台詞を聴いてみると声色がいつもと違う事にお気付きになっただろう。
野沢氏とは別にレギュラーで出演している女性声優さんの声にも聴こえる。
単純な脚本ミスによって一時的に「ポロン役」が替わってしまったのか、実は同じ野沢氏だが声色を間違えて演じてしまったのか…真相は不明である。

更に、この後パンダ君の声で「あれが怪しいぞぉ?」という台詞が入るのだが、操られ暴走している状況下でパンダ君にそんな冷静な判断ができるとは考え難い。本来ならばこの台詞もポロンが喋っていないと違和感が残ってしまう。
万が一この箇所も脚本ミス、すなわち野沢氏の台詞である筈が手違いで男性声優さんに割り振られたのであるとすれば、一話の中で3人もの声優が「ポロン」を演じたという見方も可能になるが…。

実は過去の発掘回でも似たような事例が発生している。
いたずらガエルの巻』では紺のカエル君(女声)と緑のカエル君(男声)が登場するが、一部シーンのみ緑のカエル君の声が女声に変わってしまっているのだ。脚本と色指定のどちらを間違えたのかは不明。

勝利!星の子ポロン

僅か一分の一大スペクタクルはいよいよ佳局を迎える。

パンダ君が暴走した原因を宇宙人であると見抜いたポロン。
飛び去ろうとする円盤へ一閃の怪光を解き放ち…ボン

OKA案件を筆頭に彼の無慈悲さなど「嫌。」という程目の当たりにされて来たが、どっかの鬼畜ヒーローに比肩する非情な姿勢をここまでシンプルに、そしてダイレクトに伝えた前例は極僅かだろう。

結果的に間違っていなかったとは言え、ポロンは何の手掛かりも探る事なく円盤(に乗った宇宙人)の仕業であると断定し、有無を言わさず攻撃を行った事になる。
彼はポロンビーム以外にも『透視の目』をはじめ、ポロンが知り得ない事象に干渉する超能力を披露してきた。
この設定が今話でも健在であるならば、同様にヘルメットを仕掛けた犯人までも独自に鑑定したと解釈できる。
反面、そうでなければ、単に「怪しいから」という理由だけでその辺を浮遊していたUFOちゃんを木端微塵にしたという鬼畜そのものの行為に及んだと捉えられかねないのだ。

宇宙人達の行為も円盤を無惨にも爆破されるに価する残虐行為とはあまり考えづらい。
彼らの地味で地道な行動が将来的に世界規模の洗脳計画へ直結する予兆となる事をポロンは懸念していたのだろうか?いや、あのなハゲがそこまで考えを巡らせられるわけないか
とは言え、この残忍さこそ「THE・星の子ポロン」。大量発掘シリーズのラストに本領を発揮(?)してくれた事は大いに評価されるべき偉勲……なのか?

円盤破壊に使用したビームの色も何故か通常の黄色ではなく
ビームを物質の破壊に使用したケースは『大地震とモグラ君の巻』『変なパンができたの巻』『発明失敗の巻』『セメントに近ずくなの巻』等があるが、これらで使われたビームはいずれも黄色い。
今回の赤い光線は従来とはどのように性質の異なるタイプなのだろうか。やはり例によって着色を間違えただけ…?

そんなこんなで洗脳を解かれたパンダ君に、いつもの調子で説教をするポロン。
そこから得られるであろう教訓は「道に落ちた変な物は拾わない」。
現実でも公園や駅構内等に爆発の恐れがある不審物や危険物等が置かれる事件が度々発生している。海外では公園敷地内に使用済みの注射器や性具、銃に手榴弾までもが転がっていたという事件も起きているのだとか。さすがに洗脳用のヘルメットが置かれるような例はないが…。

あれほどまでハチャメチャな展開を繰り広げておきながら、教訓はいやにまともである。
もはや時報映画社のお家芸とも呼べる「あまりに非現実的な仮定」。今話こそその真骨頂と呼べやしないだろうか。
キーアイテムとなる「不審物」も、爆発物いかがわしい何某だと倫理的に超えちゃいけないラインを超えてしまうとスタッフが判断した挙句、このようなSF的展開を構想したのかも知れない。

同時に、サンタクロースの存在をきちんと肯定してあげたように、宇宙人の存在の示唆もまた、子供達へ夢を与える好意的な効果に繋がるとも考えられる。だからこそ主人公に問答無用で宇宙人を殺させた点は一層口惜しくもなるのだが…。



さて、160話近くに渡り、驚天動地の超展開、奇想天外のカオス描写、虚脱感に陥るヘッポコ描画の数々でカルトアニメマニア達を心胆寒からしめ続けて来た『星の子ポロン』。
次に発掘されるエピソードは、一体どんなに支離滅裂なストーリーで我々を失笑させ、驚かせ、考察に悩ませ、興奮させてくれるのか。

ポロンちゃんと動物(+α)達のどうしようもなく愉快な小劇場。
その幕が再び開く時まで、暫しの間「バイバーイ!」。

定型コメント

最終回
!?
円盤です代
かわいい
ドンキホーテ
スーパーマリオUSA
声変わり
勝利!星の子ポロン!
宇宙人、お許しください!
何故殺した
応援、ありがとー!
してねーよ!

  • 最終更新:2017-09-06 21:43:25

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