星の子ポロンのフライヤー
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概要
『星の子ポロン』を各放送局等に売り込む為に作られたと考えられる二つ折りのフライヤー。
表にはオープニングのポーズをしたポロン、その後ろにはポロンが突き抜けた/生まれて出てきた(?)と思しき穴の開いた星が描かれたイラストが三色刷りで掲載されている。
表紙のほかは「企画意図」「構成」「制作内容」、裏表紙の「内容の一部」からなっており、スタッフ情報の記載はない。
なお、最後には時報映画社の社章らしき物も掲載されている。
画像で現物を確認されたい方はこちらのブログ記事を参照の事。
印刷面では、表裏表紙が三色刷りの孔版印刷、内容はモノクロでの印刷となっている。これより前に制作されていたと思われるガンとゴンのフライヤーにはイワタ系の活字が用いられていたのに対し、このフライヤーでは「企画意図」「制作内容」の本文組の書体は石井ゴシック+タイポス、そのほかの見出しやキャプションも石井ゴシックと、株式会社写研の写植書体で印字されている。
企画意図
日一日とめまぐるしくなる昨今、右を見れば交通戦争、左を見れば公害問題と、煩雑でしかも混沌とした社会状況の中で、幼児の教育はむずかしく、又その重要性は言うまでもありません。好奇心が旺盛で関心事に集中すると他の事には一切注意が届かない特性、又衝動的、反抗的で、叱られたりするとヤツ当りをするといった幼児独特の特質、それら種々雑多の問題をかかえた子供達に、交通安全及び社会道徳をわかりやすく、又楽しく指導しようという試みで企画されたものです。
構成
- 5分番組用
- 260本
- 2分20秒
- 15秒(メインタイトル)、5秒(サブタイトル)、2分(本編)
- 4分番組用
- 520本
- 1分15秒
- 10秒(メインタイトル)、5秒(サブタイトル)、1分(本編)
- 16ミリカラーフィルム光学録音型式
- 一般 特に児童向け(交通安全、社会道徳)
制作内容
ここは楽しい森の中、キリンさんもいれば、うさぎちゃん、きつね君、いろんな仲間がいっぱいいます。
でも時々いたずらする子が出てくるので困ってしまいます。
十字路には花の色で変わる信号がありますが、ペンキ屋の狼君は赤い花の信号に青いペンキをかけてしまいました。
花の信号は全部青になりました。さあ大変!四方から来
た車でたちまち大混乱。そこで星の子ポロンちゃんが円盤に乗って登場です。
いたずらした赤い花と黄色い花をもとどうり(原文ママ)にしてくれました。これで一安心。
一寸したいたずらが大変な事になってしまいましたね。皆さんも信号機のいたずらは絶対にしてはいけませんよ。
内容の一部
- テーブルマナー落第
- キケンな積木遊び
- ブレーキをいたずらしてはいけないよ
- ダブダブ服でスカイダイビング
- ダイナマイトを食べたゴリラ君
- ブレーキのきかない自転車
- バスから手を出したモン太君
- スケート場になった危険な道路
- ダンボール箱にかくれたピョン吉
- チビパンダの大雪ダルマ
- 危ない工事現場
- テレビ見すぎ
- いたずらブー助大やけど
- 海上は危険がいっぱい
- カラス悪太郎の左側通行
- 二人乗りはあぶないヨ
- 通学路を帰ろう
- シャボン玉大騒動
- 美容コンクール
- 信号無視のオオカミ君
- エスカレーター騒動
- お風呂屋騒動
- 大食い競争
- よけいなお手伝い
- グライダーの冒険
時報映画社の社章(?)
↑再現
八重になった赤い四角の中に
時報
と書かれている。
色については、本紙が3色刷りであるので、他の媒体で用いられている場合には異なる色の可能性がある。
(実際、表紙の「星の子ポロン」のロゴはアニメで用いられているものとは色合いが異なる。)
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- 最終更新:2022-06-02 21:55:46