OKA

OKA(Okami ni Kibishii Anime)とは、『星の子ポロン』の世界に根ざした種族間格差を風刺した俗語「狼に厳しいアニメ」の略称である。

概説

『ポロン』に登場する架空世界の地球では、人類と同等の知能を持った動物達が友好的な種族関係を維持しつつ豊かな生活を送っている。
本来捕食・被食関係にあたるキツネやウサギがソリ遊びに興じる光景や、猛獣とされるシロクマがタヌキやウサギと雪上で戯れる姿などが目撃されている。
こうした目を疑うような情景こそが、動物的本能さえ超越した平和な関係を確たる概念とする証左に外ならないであろう。

専門的なことはともかく、ポロン世界に住む動物の子供達は、(時折トラブルに巻き込まれながらも)こうして毎日を豊かに暮らしている。
ただ、一種族を除いては…。

特徴

『星の子ポロン』に登場するオオカミ達の扱いは他種族に比して、悪い。というか厳しい。
これはポロン界隈でも特に知られた特徴の一つであり、『星の子ポロン』の殺伐とした世界を組成する重要要素とされている。

『ポロン』のおおまかな流れと言えば、問題を起こした動物達がポロンによってお仕置きを受けたり助けられたりする…というもの。しかし、その発端となる人物がオオカミである場合、いつものお仕置きに過激さが増幅されていたり、救出すらされないといったケースがしばしば発生するのだ。
また、ポロンが直接関与しない場面においても損な役回りが多い。

いくつか例を挙げると…。

内容 主に厳しいキャラ エピソード
ブー吉を食べようとしたオオカミをロープで縛り上げる ポロン ブー吉宙づりの巻
尻尾が凍って動けなくなったウサギとサルを狙っていたオオカミを氷漬けにする しっぽが氷っちゃったの巻
オオカミ君がトラックの轢き逃げに遭う
その後救急搬送(?)されるが、ポロンビームによる治療等は行われなかった
ポロン
トラックの運転手
信号無視のオオカミ君の巻
盆踊りに乱入しようとした酔っ払いのオオカミ君にビームを浴びせ、半永久的に踊り続けさせる
周囲の参加者たちはオオカミ君を受け入れる事なく嘲笑するだけ
ポロン
盆踊りの参加者達
盆踊りの巻
の苦心して発明した「ポンコツ号」の実演運転がことごとく失敗に終わる (*1) ポンコツ号 発明狂狼の巻
狼の発明品の数々に欠陥が発覚
最後に披露した「肩叩きロボット」は暴走を起こしポロンに破壊される(動きを停止させるだけで済んだ可能性もあり)
ポロン
狼の発明品
発明失敗の巻
鴨を撃とうとしたハンター狼君が逆に手痛い反撃にあったうえ、高所から突き落とされかける 狼ハンターの巻
伝書鳩を撃とうとしたハンター狼君の猟銃を捻じ曲げ爆発(?)させる
その後、お仕置きとして狼君を空中からぶら下げる
ポロン 落ちた伝書鳩の巻
高い竹馬で遊んでいたところ、逃走中の泥棒やそれを追う警察官と相次いで衝突
泥棒を逃がしてしまった原因として警察官に八つ当たりされる
イヌの警察官 竹馬事件の巻
タバコの火から生じた山火事に巻き込まれ負傷したオオカミ君に、治療等を施さず説教のみを行う ポロン 山火事は怖しいの巻
未完成の道路橋から車ごと転落したオオカミ君パンダ君のうち、パンダ君のみ救出する この先行き止まりの巻
奇術ショーでネズミ君を誘い込み食べようとした奇術師オオカミを巨大なフォークとナイフを使い遠隔操作で襲う 不思議な奇術師の巻
大きな凧でウサギ君を上空に飛ばしたオオカミ君を懲らしめるべく、ビームで彼を風船化させウサギ君に「凧揚げ」をさせる ポロン
ウサギ君(凧)
凧凧上がれの巻
催眠術をかけられたブタを虎に変身させ、魔術師のオオカミを襲わせる
(オオカミに虎の幻覚を見せているという説も有力)
ポロン 催眠術は恐しいの巻
ウサギは遊びの輪に加わろうとした狼君を拒絶する
ポロンはウサギを咎める事もなく、彼女らに仕返しした狼君を反省させるだけで終わっている
ポロン
ウサギ
(狼君きらい)
狼君きらいの巻
大掃除をサボり、屋根の上で昼寝をしていたが、焚き火に落下し大火傷を負う
焦げた尻尾の治療等はなされず、ポロンに説教されるだけ
ポロン 大掃除の巻
風船状態のキツネを狙おうとオオカミが放った矢の軌道をビームでねじ曲げ、彼の尻尾に突き刺す 道路工事の巻

問題点

このように、オオカミが登場する度、児童教育ものとは思えない衝撃的な展開ばかりが待ち受ける。
もちろん多くの場合、オオカミ自身に非があるため、妥当な制裁と呼べない事もないだろう。

しかし、ここで注釈しておきたいのは、普段のポロンがどのようなお仕置きを行っているかという事である。彼の行動には然るべき罰を与えるべき相手に対し、明らかに手緩い処遇を与える他、罰自体が執行されないパターンさえ存在する。

明らかに犯罪レベル死亡事故が発生しかねない騒動が起きてもそれに見合った体罰を行わない例を踏まえると、ポロンがオオカミ達に対して差別的とも言えるレベルで厳罰を加えている…と視聴者に受け止められてもおかしくないのだ。

『ブー吉宙づりの巻』や『しっぽが氷っちゃったの巻』のオオカミも他の動物を狙う事から捕食者であるかのように描かれている。他の動物が人間と同じような食事をしている一方で、彼らだけが何故捕食動物としての本能が残っているのかは謎だが、本当に動物達を狙わないと生きていけないのだとすれば、ポロンは食物連鎖や生態系を破壊しかねない行動を起こしている事になる。そのような意味でもポロンは狼に厳しい姿勢を取る可能性すら秘めているのだ。

OKAのルーツ?

もっとも、『星の子ポロン』のみならず、洋の東西を問わずフィクション作品に登場する「狼」は惨たらしい最期を迎える事が多い。

お馴染み『三匹の子ぶた』は、子ぶたの三兄弟を食べようとした狼が熱湯に入れられそうになり退散する (*2)というラストであり、『狼と七匹の子やぎ』は、子やぎの母親に腹に石を詰められた挙句、体の重さで井戸へ転落死…と締め括られる。
『星の子ポロン』が狼に厳しいアニメなのも、スタッフがこのような名作童話から狼の立ち位置について着想を得たのかもしれない。

厳しいのは狼だけじゃない…?

俺さまの川だの巻』からはライオンを擬人化したキャラが登場。しかし、登場話数はまだ少ないながら彼らの扱いも狼達と肩を並べるくらい厳しいという特徴がある。
その厳しさから一部のポロニストからは「ライオンに厳しいアニメ」、略してLKA(Lion ni Kibishii Anime)と称されることも。

彼らもまた、登場する度に過激さの増した制裁を受けたり、ポロンが関与していなくても何かしらの被害を受けていたりしている。
同様にいくつか例を挙げると…。

内容 主に厳しいキャラ エピソード
ポロンは自身を川に投げ落としたライオン君を川の底へ引き摺り落とし、しばらく泳がせた末にそのまま木に吊し上げる
クマ君は自身を除け者にしたライオン君を受け入れる事なく調子良く煽るだけ
ポロン
クマ君(俺さま)
俺さまの川だの巻
深緑色の大きな魚は尻尾釣りをしていたライオン君を湖の中へ引き摺り落とす
その後、ライオン君は氷漬けになりながらもポロンに救助されるが、ポロンビームによる氷の除去は行われなかった
ポロン
魚(釣られた・緑)
魚に釣られたの巻
スケート中に、風船で飛ばされたリス君が接触してくる (*3)
リス君の履いていたスケート靴のエッジがぶつかったためか、ライオン君は頭頂部の鬣を失う
リス君(コウモリがさ) 変なスケートの巻

狼もライオンも、代表的な猛獣としてその名が挙がることが多い者同士である。だが、フィクション作品では悪役ポジションとして描かれ、上述した通りの最期を迎える事が多い狼に対し、ライオンの場合は「百獣の王」の肩書きの通り、威厳ある王様キャラとして描かれることが多い。にも関わらず、本作におけるライオン達も何故か狼とほぼ同様の、他の作品で見られる威厳は何処へやらな扱いを受けているのである。一部のオオカミのように、捕食者であるかのような描かれ方を現時点ではされていないのがせめてもの救いではあるが。
先の文で「本作における狼の扱いは、名作童話から着想を得たのかもしれない」と記したが、同じ猛獣ながら「百獣の王」の肩書きを持つライオンにまで厳しいとなると、「狼やライオンは猛獣→猛獣は怖くて悪そう」というスタッフのイメージから、彼らの立ち位置が築かれた可能性も考えられてしまう。

  • 最終更新:2021-03-02 01:16:40

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